直近半年で50万円査定価格がダウンする?20後期のアル/ヴェルを今すぐ売ったほうが良い理由とは?
目次
20後期のアル/ヴェルを今すぐ売ったほうが良い理由とは?
本日は20後期のアルファード/ヴェルファイアにお乗りの方に特に読んでいただきたい内容を書いていきます。
また、その中でも26年式と27年式の最終モデルにお乗りの方は特に必見の情報です。
是非最後までご覧下さい。
はじめに
自動車は所有していればその価値、査定価格は下がっていくもので、普通の車の査定価格の下がり方は、所有している期間中にある一定の割合で緩やかに下がっていくのが一般的です。
例えば価値が500万円の車で、毎年10%程度の査定価格が下がるとして翌年からの査定額が・・・
450万円→405万円→365万円→330万円・・・
というようなかたちで下がっていくのが普通の査定価格の下がり方です。
しかし、そこに輸出需要が絡んでくると値動きが大きく変わり、上記の例でたとえるなら・・・
450万円→405万円→365万円→300万円・・・
と、ある一定のラインを超えると一気に査定価格が落ちてしまう現象がおきます。
タイトルにもありますが、20後期のアルイファード/ヴェルファイアが、今、正にそのタイミングを迎えようとしていますので、本日は20後期のアルファード/ヴェルファイアを今すぐ売ったほうが良い理由と、何故そんなに急に値段が変わるのかの理由について書いていきます。
20後期アルファード/ヴェルファイアの相場
まずは、実際に20後期アルファード/ヴェルファイアの相場を見ていきましょう。
まずは全体の相場です。
平成23年11月~27年1月登録車の相場
こちらのグラフは、過去半年間の20後期(平成23年11月~27年1月登録車)アルファード/ヴェルファイアの買取り価格相場の推移をグラフで表したもので、左側の数字が千円単位になっており、オレンジの線が平均買取り価格の相場を表しています。
もちろん、買取り会社各社で買取査定額に差が出ると思いますが、こちらのグラフから見ると、おおよそ160~180万円位の査定価格が20後期アルファード/ヴェルファイアの買取り価格の相場と言えるでしょう。
尚、全体の平均価格は171.2万円でした。
それではここからは更に細かく分けて見ていきたいと思います。
平成23年11月~25年12月まで
20後期アルファード/ヴェルファイアの前半部分、平成23年11月のマイナーチェンジ後から、平成25年12月までの登録車だけの相場をまとめてみました。
20後期アルファード/ヴェルファイアの前半に登録された車の平均買取り価格の相場は約160万円程度で推移していることがわかります。
平成26年1月~27年1月まで
続いては20後期アルファード/ヴェルファイアの後半部分、平成26年1月登録車から20後期型最終の平成27年1月までの登録車だけをまとめてみました。
平均買取り価格の相場は195万円とでております。
同じマイナーチェンジ後のモデルでも、平成24~25年式の買取り相場160万円と比べると35万円も差が出ました。
平成26年10月~27年1月まで
最後は20後期アルファード/ヴェルファイア後半の中でも、更に後半部分の平成26年10月登録車以降だけにフォーカスしたかたちでグラフにしました。
こちらのグラフの平均買取り相場は約220万円と出てきており、平成26年1月以降の全体の平均が195万円だったのに対し、平成26年10月以降だけに絞るといきなり25万円も上がっていることがわかります。
グラフのまとめ
いかがでしょうか?同じアルファード/ヴェルファイアで、しかも形が変わらない同じ後期モデルにもかかわらず、平成24~25式では平均160万円の買取り相場に対して、平成26年~27年では195万円となっており、更にその中でも平成26年10月以降に登録されているアルファード/ヴェルファイアの場合は220万円と、上と下で最大で60万円も差が出ていることになります。
普通の車であれば、同じモデルで2~3年程度の登録の差だと10~20万円程度しか差が出ないのですが、20後期アルファード/ヴェルファイアの場合はこのグラフから普通の車とは違うことがわかります。
何故いきなり買取り相場が下がるのか?
それではここからは、何故同じ20後期型なのに登録年月によって大きく値段が変わるのかについて書いていきます。
値段が大きく変わる理由。それはズバリ輸出需要です。
皆さんご存知のとおり日本車は海外で非常に人気が高く、特にアジア圏の右ハンドル左側通行の国では、日本からミニバン、トラック、コンパクトカーの中古車がどんどん輸出されている状況です。
そしてその中でもアルファード/ヴェルファイアは世界に類を見ない高級ミニバンとのことで、香港やシンガポール、マレーシアなどの、富裕層の多い国に輸出されています。
今回記事に取り上げた20後期のアルファード/ヴェルファイアの中でも、何故値段が大きく変わるかの原因は、この中の1国、マレーシアの中古車輸入規制が大きな影響を与えているのです。
マレーシアの中古車輸入規制
マレーシアは日本から比較的新し目の高級中古車を多く輸入する国で、日本からの中古車の輸入国の中では平均単価が世界一高い国になります。
そんなマレーシアは、日本での新車登録から1年以上~5年以内の中古車しか、日本から輸入出来ないという規制があります。
ですので、新車登録から5年以上経過した車は物理的に輸入出来ない国なのです。
これを20後期アルファード/ヴェルファイアに当てはめると、この記事を書いているのが2019年10月ですので、5年前の2014年(平成26年)の10月以降の登録車しか輸入出来ないということになります。
日本から世界一高く中古車を輸入してくれるマレーシアが輸入規制により物理的に日本から輸入出来なくなり、新車登録から5年以上経過したアルファード/ヴェルファイアを買わなくなるなれば、同じ20後期型のアルファード/ヴェルファイアの中でも5年落ち以上の車の相場は必然的に下がります。
これが、同じ20後期型なのに登録年月によって大きく値段が変わる理由なのです。
まだ間に合う?もう遅い?今すぐ売ったほうが良い理由とは?
20後期のアルファード/ヴェルファイアは、平成23年11月から平成27年1月まで登録(登録遅れなどで稀に平成27年の3~4月登録の車もありますが)されておりますが、登録から5年未満の車というと20後期の中でも末期の最後に登録されたごくわずかしか残っておりません。
「もう5年経過しているから遅いのでは?」「そんなごくわずかに自分の車は当てはまっていない」
という声が聞こえてきそうですがご安心下さい。まだ大丈夫です。
確かに5年経過した20後期のアルファード/ヴェルファイアと、5年経過していないアルファード/ヴェルファイアの買取り相場に25万円ほど開きが出ているのは事実ですが、一般的なユーザーはもちろん、プロの買取業者でさえ、その差の明確な原因に気付いている人は少ないのが現実です。
ですので、5年経過している20後期アルファード/ヴェルファイアでも、輸出需要により相場が高くなっている部分も含めたかたちで、20後期モデルの全体の相場を見て査定をしてくれます。
例えば平成26年式の1月登録の車を査定するとして、先に書いた相場のグラフで説明するなら・・・
「20後期全体で170万円の相場、その中で年式の新しいのは220万円も相場がある、この車は平成26年式で新しいから210~220万円で買取りしよう」
となってくれる可能性がある訳です。
しかし、もうあと数ヶ月経過して20後期モデルのアルファード/ヴェルファイア全体がマレーシアに輸出されないとなると相場は大きく下がり、平成26年10月~27年1月の平均220万円の相場は無くなります。
そうすると20後期全体の相場で165万円程度、年式の新しい平成26~27年式のモデルでも相場が190万円程度に落ち着く予定です。
そうなってから査定をするとなると買取業者の心理としては・・・
「20後期全体で165万円の相場、年式が後半のものでも190万円程度で、しかも最近値段が落ちてきている。ここは安全に170~180万円で買取りしよう」
となってしまう可能性があります。
買取り業者も人なので、強気の買取りと弱気の買取りで状況により大きく買取り金額が変わり、上記の事例で例えるならば同じ車なのに状況が少し変わっただけで買取り金額が40~50万円変わることになります。
もしアナタが20後期モデルのアルファード/ヴェルファイアをお乗りでしたら、まだ輸出需要による高い金額の相場がデータに残っているうちに、そして買取り業者が輸出需要により高くなっている事に気付いていないうちに売却されることをオススメします。