輸出需要ナンバー1国!マレーシアのアルヴェル事情に迫る!
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輸出需要ナンバー1国!マレーシアのアルヴェル事情に迫る!
みなさん一度は耳にしたことがあると思う「アルファード/ヴェルフィアは輸出需要で高く売れます」という話。
アルファード/ヴェルファイアの新車購入を検討している方は「アルファード/ヴェルファイアは輸出需要があるから乗ってても損しませんよ」と。既にアルファード/ヴェルファイアにお乗りの方は「輸出需要があるので今なら高く買取りできます!」と、一度は言われたことがあると思います。
特に買取りに関しては「1年経った中古の状態でも新車より高く買取りします」と言われた時期もあり、実際に1年落ちの状態で新車価格よりも30~50万円高く買取りしてもらった方も多かったと思います。
筆者の私自身も、30系がデビューしたときに新車でアルファードとヴェルファイアをそれぞれ1台づつ購入し、ちょうど1年乗ったところで2台共売却をし、それぞれ購入金額のプラス100万円で買取りしてもらいました。1年乗って2台で200万円プラスになったかたちです。
しかし、普通の方は「そんなおいしい話ウソでしょ?」とか、「輸出輸出と言うけれどなんでそんなに高く買うの?」と思うのが当然だと思います。
そこで本日は、何故そんなに高くアルファード/ヴェルファイアが輸出されているのかを、アルファード/ヴェルファイア輸出需要国ナンバー1のマレーシアを例にあげて書いていきたいと思います。
マレーシアの中古車輸入事情
先にも書いたとおり、アルファード/ヴェルファイアの中古車を高く買取りしている国で真っ先に名前が上がるのがマレーシアです。
マレーシアは日本から中古車を輸入(日本からすると輸出)している国の中で、1台あたりの平均輸入単価が世界一高い国です。
アルファードやヴェルファイアはもちろん、ランドクルーザーやハリアーなどのトヨタ系の車を好み、主に1~5年落ちまでの高年式車の中古車を輸入しているのですが、実はこの「1~5年落ちまでの・・・」というところが、マレーシアが日本から中古車を高く輸入していく大きなポイントになります。
実はマレーシアには中古車を他国から輸入するにあたり、どんな車も誰でも好き勝手に輸入できるわけではありません。
マレーシアには非常に厳しい中古車輸入規制があり、マレーシアで中古車を他国から輸入する場合には、マレーシア政府から輸入バイヤーとしての許可をもらい、尚且つ輸入できる台数を割り当てられ、尚且つ新車から1年落ち以上5年落ち(正確には59ヶ月)までの車しか輸入できないという輸入規制があるのです。
ですので、必然的に日本からマレーシアに輸出される車は、1~5年落ちまでの比較的高年式な車になっており、その結果1台当たりの平均輸入単価も上がっていく訳です。
マレーシアでの新車販売事情
上記の説明で、マレーシアは日本から1年落ち以上5年落ち未満の中古車しか輸入できないという事がお解かりいただけたかと思いますが、では、マレーシア現地で新車は買えないのでしょうか?
答えは買えます。
取扱い車種に限りはあるものの、現地の正規トヨタディーラー「トヨタマレーシア(Toyota Malaysia)」にてアルファードやヴェルファイアの新車はもちろん、日本でもおなじみのハリアーやハイラックスピックアップ、日本未発売の7シーターミニバン「INNOVA」や、SUVの「FORTUNER」など、全15車種の新車購入が可能です。
「それならわざわざ日本から船賃をかけて、しかも日本で販売している新車価格よりも高い値段で中古車を買って輸入しないで、現地で新車を買えば良いのでは?」と言われそうですが、実はマレーシア現地で販売しているトヨタの新車は、同じトヨタでも、日本で販売している新車と比べると、値段も仕様も全然違うのです。
トヨタマレーシアで販売しているアルヴェルの仕様
それではここからは、トヨタマレーシアで販売しているマレーシア現地のアルファード/ヴェルファイアの仕様を簡単に書いていきます。
まず前提として、トヨタマレーシアで販売してアルファードとヴェルファイアには日本のように多数のグレードは存在しません。
アルファードのみに標準モデルかエグゼクティブラウンジモデルの2種類のグレードがあるだけで、ヴェルファイアには標準モデルしかありません。
そしてアルファードとヴェルファイアで装備が異なり、アルファードのほうが新車価格が高く、装備が充実しています。
現地では新車価格が高くて装備が充実しているアルファードか、新車価格が安くて装備が少ないヴェルファイアか?というような車種選びの仕方になると思います。
アルファード
トヨタマレーシアで販売しているアルファードの主な特徴は下記の通りです。
パワートレイン
マレーシアのアルファードは、3.5リッター V6エンジン搭載と6速オートマチックの組み合わせのみです。
馬力は日本と同じ300馬力となっています。
エクステリア
エクステリアは標準ボディ(Sグレードのようなエアロは無し)に、SCパッケージの18インチアルミを装着したエクステリアになり、ヘッドライトは2眼LEDのヘッドランプとシーケンシャルウィンカーが装備されます。
ツインムーンルーフやデュアルパワースライドドア、パワーバックドアも標準装備です。
安全装備
安全装備はブラインドスポットモニターとデジタルインナーミラーが標準装備されていますが、レーダークルーズコントロールは装着されていません。
また、パノラミックビューモニターもオプションで用意されていますが、下の写真のとおり画質はお世辞にも良いとはいえません。
オーディオ
標準モデルのアルファードのオーディオは、後付け感のある7型のディスプレイオーディオで、DVDの再生とナビゲーション機能を備えており、スピーカーは8スピーカーになります。
後席モニターも装備されますが、こちらもモニターの大きさは10.2型となっており、12型以上のモニター装着が当たり前の日本仕様と比較すると小さめのモニターとなっております。
シート
シートは日本仕様のSCやGFグレードに装着されるエグゼクティブパワーシートが装着され、シートカラーはフラクセン(ベージュ)が装着されます。
アルファードエグゼクティブラウンジ
アルファードのエグゼクティブラウンジになると、オーディオとシートの内容が大きく変わります。
オーディオ
モニターは8型サイズのタッチスクリーンディスプレイに変更され、オーディオは17スピーカーのJBLプレミアムサウンドシステムが装着されます。
シート
シートはエグゼクティブラウンジシートが装着され、シート表皮もセミアニリンのレザーシートに変更されます。
インテリアカラーについては「エグゼクティブラウンジ」はフラクセンのほかにブラックも選択可能です。
ヴェルファイア
続いてはヴェルファイアです。
アルファードよりも新車価格が安い分装備が劣る、マレーシアで販売されているヴェルファイア。
早速詳細を書いていきます。
パワートレイン
アルファードが3.5リッターV6エンジンを搭載していたのに対し、ヴェルファイアは2.5リッターのエンジンが搭載されます。
エクステリア
エクステリアはこちらも標準ボディ(Zグレードのようなエアロは無し)に、ZGパッケージの18インチアルミを装着したエクステリアになり、ヘッドライトはアルファードと同じく2眼LEDのヘッドランプとシーケンシャルの流れるウィンカーが装備され、ツインムーンルーフも標準装備されます。
オーディオ
オーディオはアルファードと同じ7型のナビゲーション&DVD再生機能付きのディスプレイオーディオが標準装備されます。
シート
シートはブラックのエグゼクティブパワーシートが装着されます。
ヴェルファイアのインテリアカラーはブラックしか選択できません。
安全装備
安全装備はアルファードと同じです。ブラインドスポットモニターとデジタルインナーミラーが標準装備されていますが、レーダークルーズコントロールは装着されていません。
パノラミックビューモニターもオプション設定です。
いかがでしょうか?日本で販売されているアルファード/ヴェルファイアと比較すると、マレーシア仕様のアルファード/ヴェルファイアは見た目も装備もちょっとガッカリしてしまう内容ですよね?
SやZと言ったエアログレードの選択肢が無い点や、チープなオーディオ廻りはとにかく残念で仕方ありません。
マレーシア仕様のアルヴェル新車価格
それでは皆さんが一番気になるところの、トヨタマレーシアで販売されているアルファード/ヴェルファイアの新車価格について下記に書きます。
尚、マレーシアの通貨は「リンキッド」という通貨で、2019年10月現在は1リンキッド日本円で約26円となります。
新車価格
ヴェルファイア・・・362,000リンキッド(日本円で9,412,000円)
アルファード・・・443,000リンキッド(日本円で11,518,000円)
アルファードエグゼクティブラウンジ・・・541,000リンキッド(日本円で14,066,000円)
いかがでしょうか?とても高いですよね?
同じ「エグゼクティブラウンジ」でも、日本で発売されている「エグゼクティブラウンジ」の新車価格は650万円(税抜)です。
しかも装備に関しては日本仕様の場合は、9.2型のナビゲーションディスプレイや12.1型の自動開閉式リアエンターテイメントシステムが装備され、更にレーダークルーズコントロ-ルなども装備されてての新車価格です。
それと比較すると、マレーシア現地のアルファード/ヴェルファイアの新車は、値段も装備も満足出来るものではありません。
日本仕様のアルヴェルを好むマレーシア人
マレーシア人からすると、現地ディーラーで販売されている新車は日本仕様と比較して新車価格がとても高く、それでいて装備は乏しいともなると、必然的に日本仕様のアルファード/ヴェルファイアのほうが良く見えるのは当たり前の話です。
日本の新車価格が「エグゼクティブラウンジ」で650万円だったとしても、現地の「エグゼクティブラウンジ」は1400万円で販売されているので、マレーシア人からすると日本仕様の「エグゼクティブラウンジ」を800万円で買おうが900万円で買おうが、現地仕様の「エグゼクティブラウンジ」を買うと思えば十分安く感じるのです。
しかも日本仕様の中古車には「モデリスタエアロ」や「3眼LEDヘッドランプ」など、マレーシアの現地仕様のアルファード/ヴェルファイアには設定の無いオプションが装着されていたりします。
これが、1年乗った中古車なのに、新車価格よりも高く売れる理由です。
事実、マレーシア仕様のアルファード/ヴェルファイアには設定の無い「3眼LEDヘッドランプ」や「モデリスタエアロ」、大型モニターの「T-Cnnect」ナビに電動開閉式の「リアエンターテイメントシステム」付きの車両などはマレーシアではとても人気で、日本のオークション会場などから海外バイヤーがとてつもない高い値段で購入し、マレーシアに輸出している状態です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?本日は、輸出需要国ナンバー1のマレーシアのアルヴェル事情について書いてみました。
まとめると、日本仕様と違いマレーシア現地仕様のアルファード/ヴェルファイアはグレード選択ができなくて、更に装備が乏しく、それにも関わらず新車価格が日本よりとてつもなく高い状態ということもあり、装備が充実した日本仕様のアルファード/ヴェルファイアを直接輸入したほうが満足度が高いので、マレーシアのバイヤーはわざわざ日本から買って輸入しているという事です。
ただし、マレーシアが中古車を輸入できるのは1年落ち以上5年落ち未満の車まで。
必然的に1年落ちから5年落ちまでの車だけしかマレーシアのバイヤーは買うことができないので、そのレンジのアルファード/ヴェルファイアのみが高く取引がされているというかたちになります。
本ブログの冒頭に書きました、「30系がデビューしたときに新車でアルファードとヴェルファイアをそれぞれ1台づつ購入し、ちょうど1年乗ったところで2台共売却をし・・・」というのは、実はこのマレーシアの輸入事情を鑑みて売却のタイミングを計算し、適正なタイミングで売却した結果、1台あたり新車購入時の総額よりもプラス100万円で売れたのです。
是非本ブログを参考にしていただき、皆さんも最適なタイミングでアルファード/ヴェルファイアを売却してもらえればと思います。
アルヴェルは下取りで売却すると100万円損をする!?
先にも書いたとおり日本国内でトップクラスの人気を誇るアルファード/
しかしそんなアルファード/
輸出需要のわからない小さな中古車買取店での買取り提示額や、新車しか販売していないディーラーの下取り提示額は、輸出需要まで含めたアルヴェルの適正な買取り相場がわかっていて、適正な買取り価格を提示してくれる買取専門店の買取り金額と比較すると、数十万円からひどい時は100万円以上も価格に開きがでることがあるので本当に注意が必要です。
アルヴェルを高く買取りしてくれる買取り専門店
ガリバー
国内だけで無く海外の中古車流通の相場に関しても精通しているし
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このサイトには、他にもアルファード/ヴェルファイアを高く売る方法や、ニューモデルの紹介、オススメパーツなど色々掲載しております。
是非そちらもご覧ください。
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